テストプレイ終了


勢いよくドアを開けて、年中コートの少年パラパラが台所に駆け込んできた。

パラパラ「ただいまー」

母「おかえりなさい」

パラパラ「今日ねー、アムが考えたポーズをバレと練習したんだー」

母「そうなの…楽しかった?」

パラパラ「うん!」

母「そう…よかったわ」

パラパラの母は少し悲しげな表情で、台所の調理スプーンを置いた。

母「パラパラ、あなたに教えなきゃいけない事があるの」

パラパラ「なーに?」


母「あなたは…お人形なの。魔法の力で動く人形…人間じゃないのよ」

パラパラ「えー知らなかった」

母「もっと驚きなさいよ」

パラパラ「な、なんだってー」

母「も、もういいわ…」

パラパラ「それより おなかすいたよー 今日のお夕飯なーに?」

母はあきれた顔で少し笑った。

母「チャーハンよ」

パラパラ「やったー! ベーコンいっぱい入れてね!」

母「はいはい…」





本当は、告白した後、この子への魔力の供給を絶つつもりだった。

そうすればこの子は、間もなくただの人形に戻る。

この子の無邪気なそぶりを前に、秘密を隠しながら魔力を与える事が

つらくて

もう、限界だと思っていた。


思ってたんだけど、そんな事よりベーコンの買い置きなかったわ。
今から買いに行って間に合うかしら?

「パラパラちょっと買ってきて頂戴!」

「はーい」


 おしまい

ああそうさ! 更新時間までにこのエピソード書き上げるのが間に合わなかったさ! 笑えよ!

おまけ(蛇足補足)

装備説明の嘘

パラパラの装備説明にある、

空色コート
お母さんにもらったお古のコート。寒さに強くなる魔法がかかっている。

この魔法の効果の説明は、嘘です。寒さに強くなる魔法じゃなくて、他人に幻覚を見せる魔法がかけられています。
人形であるパラパラが、普通の少年に見える幻覚。触れた時の質感とかもごまかせる感じの割と凝ってる*1魔法です。
パラパラ本人は嘘の効果を信じてますが、そもそも彼には寒さも暑さも関係ないですね。

*1:都合がいいとも言う