ポニョ見たよ

おもしろかったよ
これが映画館で公開されてた頃に宮崎さんが言ってた言葉が印象に残ってる。
CGでやると早くきれいに作れるんだけど、つまんないんだよね、みたいな事言ってた。
ポニョはなるべく手作りで作ったって話だね。だからおもしろかったんだとかそういう話はしない。
宮崎さんが「つまんないんだよね」って言ってたのは、作品がおもしろくなくなるんじゃなくて、多分制作している自分たちが楽しくないって意味なんだと思う。ってか、最近になってそうなんだろうなと思った。
というのも、1月末にピクファン4が始まって、半年ぶりにまた自分は懲りずに漫画を書いて投稿している。プロでもなんでもないし、普段漫画書いてる訳でもないのにフルカラーを書いている。そんなんだから当然いろんな躓きがあるんだけど、一番辛いのが作品を仕上げる作業。
バケツツールで色を塗る作業がすっげーつまんないのね。はっきり言って苦痛ってレベル。絵を描くのは楽しい事なはずなのにどうしてこうもつらいのか、と思ったところで宮崎さんの言葉と、落書きなのにもかかわらず満足な仕上がりになった*1昨日の絵を思い出した。
昨日のパースの効いた絵はほとんど特別な機能を使わないで描いた。線と色のためにレイヤー2枚、鉛筆ツールと消しゴムツールくらいだ。真面目にイラストを仕上げるなら少なくとも背景用にもう一枚レイヤーを増やして、バケツツール使って効率化して、人物が重なったところの細部を描くためにそれぞれレイヤーで分けて…ってなる。
これは個人差というか能力さというかそういうものがあるかもしれないけど、あんまりそういうCG機能を使いまくっていると、いつの間にか使っているつもりが振り回されている状態になってしまう。絵を描いているつもりがコンピューターグラフィックを組み立てる作業になっている。多分絵の基本ができてればそれなりに形になるんだろうけど、我流の自分の絵がそんな状態に陥ったら目も当てられない。
だから少々非効率で粗が出る事は分かっていても、あえてバケツツールはなるべく使わないで極太ブラシで色を塗るようにした。レイヤーの数もなるべく減らす。とにかくソフトについている機能を作業から追い出して、あくまで補助として使う。
そしたら不思議な事に、非効率なはずなのに完成に近づくスピードが明らかに早い。そしてつらくないんです。ペンと消しゴムだけでぐりぐりやってると疲れにくい。どうも頻繁にレイヤーを切り替える操作は思いのほか負担が大きかったようだ。
なんていうか全然まとめられる気配がないままめんどくさくなってきたんで締めますが、とにかく絵は直感的でシンプル、簡単な描き方が自分には向いてると思いました。

*1:他人の評価は置いておいて