タオルケットをもう一度1の感想文

的さんにメガプッシュされたのでやりました。
圧倒された。ストーリーで魅せるというのはこういう事なんだろうか。
当分興奮が冷めなさそうなので、2、3はクールダウンしてから遊ぼうかなと思います。
1回プレイしてみたところ、ストーリー中心でゲーム要素はまあその次的な作りに見えた。今のところマルチエンディング要素は確認できてないから、尚更。

戦闘

ただ、戦闘における数値の調整はすっげーなと思った。
ふつーのRPGツクール2000のデフォ戦闘で、特に斬新な独自システムなんとかみたいなのは一切使っていない。演出もアニメーションにちょっとイラストを挟んだ程度。
RPGツクール作品ジャンキーならこの時点で感想が変わってくるのかもしれないけど、ただボコボコ殴っただけでは通常戦、ボス戦共に厳しく、ちゃんと装備を揃えて強化技、補助技、アイテムを駆使して戦って、程よい激戦の末相手を倒せるバランスになっていて、苦しくもなく、退屈でもなく、まさに程よい調整になっている。
経験値、レベルについても同様でよく調整してるなあと思った。
私はレベル上げという作業が大嫌いで一切やりたがらないので、シンボルエンカウントシステムともなれば、全部避けてボスに突っ込んで行く無謀っぷりな訳だけど、それだと明らかに力不足な感じで負ける。当たり前だけど。
仕方ないので回復ポイントの周辺で4、5回ザコを蹴散らしてからリベンジすると、ポンポンレベルが上がるライト調整のおかげで、さっき言ってたような調子で勝てる。
レベル上げが大嫌いな自分でも耐えられる範囲の経験値稼ぎでなんとかなるっていうバランスがいいなーっていう感想な訳だけど、これすらツクールのデフォのままだったとしたらこの感想文燃やした方がいいな。

ただ、自分の場合、最初のパートでたまたまオレンジをしこたま集めて30個以上持っていたのを、MPがピンチになる度に使って、大ラザニア編の途中で使い切ったっていうところがあるから、これがなかったら資金繰りあたりからもうちょっとテンポ悪くなってただろうな。

ストーリー

ストーリーは、あまりの壮大さに自分の貧相なボキャブラリーじゃ感じた事をほとんど伝えられる気がしないんだけど、とにかくグラフィックとマップを駆使した雰囲気作りがよかったなあ。雰囲気がいいので歩き回るのも苦ではない。探してしまう。あれ、これストーリーの話じゃなくね?
多分一番人気がありそうだなーと思いながら、コンチェル編が一番お気に入りです。
なんというか綺麗で、感情移入できて、しっかり到着点がある感じがいいですね。
残りの二人は後を追うごとに救いがなくなってるからな…。
とはいっても、ラザニア編の後半演出よかったなあ。徐々に壊れてきている という感じがすごいする。
演出はいいんだけど、結局なんなんだってところがちょっと不明だったな…。ぱりぱりうめさんなんかはもっとすごくて、結局彼女はどこいった状態。
まあ、理解できる人には理解できるのかなあ。
というのも、最後、輪廻のあとが最終戦にしてはあっさり過ぎる的なレビューを見かけたんだけど、自分は「分かって無いなあ…あっさりだからいいんだろ」って思ったりする訳で、1周では理解しきれないくらい話がでかいんだと思います。見落としは多分そんなないつもりだけど、理解しきれない場面はあっただろうし…。

気になったところ

いたずらアイテム買えてないんですよぉ!

ってのはおいといて、自分が気になったのは音です。
あらゆる演出要素が高いレベルだと感じられるこの作品の中で、効果音とBGMが「普通」だと感じた。
いや全然悪くは無いんですが、ちょっともったいない気がしたんですよ。
音による演出って雰囲気を出すのにすっごい効果的で、これをうまくやれば視覚効果はむしろ伏せた方が良い時さえあると思ってるんですが、この作品では効果音周りはかなり無難に済ませてるって印象がありますね。
一方でBGMは、戦闘中もオルゴール曲っていうトリッキーな選曲が特徴的ではあるんだけど、フリーのMIDIを探してきて作中通して統一感を損なわないで使える音源…なんてのを探したら、有名な曲のオルゴールに落ち着いちゃうのかな とか思ってしまう。
要所要所でオルゴールってのは大好きなんだけど、全部オルゴールだと自分は全部同じに聞こえてしまうので、この作品で印象に残った音楽ってのが無いんですよ。
まあ、そんなテーマ曲的なものを求めると、そりゃフリー音源で構成してるゲームじゃ無理だろって話ですが。

まあそんな感じ。