ファイル追記とaliasコマンド
前回では、viコマンドを使ってフロッピーに記録を保存する方法を紹介した。紹介した方法で、一応は睡眠時間の記録をデジタルのテキストデータで保存するという目的は達成できた。
しかしコマンドモードと入力モードを行き来したり、毎回長いコマンドを入力したりと、これも結構手間だ。下手をすれば手書きの方が楽だ。
今回は少し方法を変えて、更に楽な時間の記録方法を紹介するぞ('A`)φ
ファイルに追記
Linuxコンソールのテクニックに、リダイレクトというものがある。
ls
これを実行するとカレントフォルダにあるフォルダとファイルの一覧が画面に表示される。そこで
ls > test.txt
とやると、lsを実行したときに画面に表示される内容が、test.txtファイルに保存される。これがリダイレクトだ。これを連続で実行すると、ファイルは上書きされる。そこで
ls >> test.txt
こうすると実行内容がファイルの最後に追記される。これを使えば睡眠記録が簡単に。
date >> /floppy/wakeup.txt
date >> /floppy/sleep.txt
就寝時間、起床時間をそれぞれ別のファイルで記録する。こうすればviを使わなくてもどんどん記録が取れる。
更に簡略化
ここまで来れば、上記の2つのコマンドも簡単にしてしまいたい。それを叶えてくれるのがaliasコマンド。
alias w='date >> /floppy/wakeup.txt'
alias s='date >> /floppy/sleep.txt'
aliasコマンドは、一時的に*1コマンドに別の名前を設定できる面白コマンドだ。
一度これを実行すると、「w」を実行するだけでフロッピーの中のwakeup.txtに時間が追記される。
こうなるともうかなり操作は簡単。寝る前にs→エンター、起きたらw→エンターだけでいい。
ちなみに、HAL91では実装されていないがwコマンドはすでにある。他のLinuxでこの通りにaliasコマンドを実行しても失敗に終わるはずなので注意。*2