フロッピーとマウント

古いノートPCを睡眠時間記録装置にする話の続き。
前回ではHAL91を起動し、hdparmコマンドでHDDの回転を止め、viの機能を使って日付時刻を記録していく方法をダラダラ書いた。
今回はそれをフロッピーディスクに保存する方法を書くぞ('A`)φ

とりあえず保存

前回紹介した内容は、viのテキスト編集画面に記録を残していくところまでで、この記録はviを終了させると消えてしまう。なのでファイルとして保存したい。
viのコマンドモードで

:w sleep.txt

と入力してエンターキーを叩けば、viの編集内容がメモリ上のRAMディスクに保存される。これはWindowsのメモ帳で書いたテキストファイルをHDDに保存するのとは違い、全てメモリの上で起こっている事なので、PCの電源を切るとファイルは消えてしまう。プレイ中にゲーム機の電源を切るとやり直しになるのと同じ原理だ。

それでは不安なので、ファイルをハードディスクなりフロッピーに保存したい。ハードディスクは止めてありいちいち回転させてまた止めるのも面倒なので、ここではFDに保存する。
HAL91の起動ディスクは、コマンド入力待機状態になってフロッピーのアクセスが終わった時点で取り出してよい。別のデータ保存用ディスクを用意して差し込むか、そのまま起動ディスクの空き容量に保存するのも手だろう。

マウントとアンマウント

Linuxでフロッピーやハードディスク、CDドライブにアクセスするには「マウント」という作業が必要だ。
フロッピーディスクを差し込んでから

mount /dev/fd0 /floppy/

と入力し、実行する。これでフロッピーがマウントされる。どういうことかというと、これをするとfloppyフォルダの中身=フロッピーの中身になる。こうやってLinuxはディスクドライブにアクセスするわけだ。
そして、フロッピーやCD-ROMを引き出すときは先にアンマウントをしなければならない。

umount /floppy/

これでfloppyフォルダに割り当てたディスクドライブが開放される。これをやる前にディスクを抜き差しするとメッチャクチャなエラーメッセージが出てきて強制終了せざるをえなくなったりする。注意。
ていうかこれで途中までの記録が吹っ飛んだ_| ̄|○
ここら辺がMS-DOSWindowsと違うなあと感じた。というのも、Windowsとかではジーコジーコと音を立ててアクセスしてさえいなければ、いくら抜き差ししても平気だ。しかし、Linux(HAL91)でそれは通用しない。
マウントされているかどうかは

mount -v

とやればマウントされているものが一覧で出るので確認できる。
とりあえず、フロッピーを挿しこみ、マウントしてやっと書き込みが出来るようになる。

フロッピーに記録

floppyフォルダ=フロッピーなので、viのコマンドモードで

:w /floppy/sleep.txt

と入力して実行すればフロッピーに記録データが保存される。
一度保存すれば

:w

だけで上書きできるぞ。
保存されたファイルはWindowsでも開ける。

らしくなってきました

これでだいぶ頼れる装置になってきた。
しかしなんというか、viを使うより楽な方法を発見したので、次はそれを紹介します。
次回「ファイル追記とaliasコマンド」をお楽しみに!